ヨコシマ

これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音/双極性障害・パニック障害/20190602💍病気ながらも旦那さんが大好きな日記

結婚式のこと

シマヨウコです。

今月(もう先月ですね!)入籍した私たちですが、私たち当人同士の気持ちとしては結婚式は挙げない、結納もしない、幼馴染で親兄弟も知らない相手同士ではないのでお食事会だけで籍だけ入れる、という質素婚のつもりで、実親にも義親にもそれを伝え、了承してもらい、万事問題なく結婚に至りました。

……そのときは。

後日、母伝いに「お父さんが実は結婚式挙げて欲しがってるの……」と聞かされ、私は「イヤイヤいいって言ったやん!九州男児で古風でわりかし礼儀作法とか世間の目とか気にするタイプだから、特に念入りに『ほんとにしなくていいの??』ってわざわざ念まで押したやん!!!!!」と大激怒。
「お父さんはお父さんで、そのときはそれでいいって思ったんだろうけど、あとからさみしくなっちゃったみたいで……」
とまあそれもそう言われるとウーーーンみたいな返答。わからんくもない……けど……当初確認した私たちの意向は……?????

結局こちら側の親戚(母方の六姉妹は非常に仲が良く未だにお正月には実家に集まるほどなのです)への顔合わせとして、食事会をするということで妥協。
そしたらあれよあれよと晴れ姿を見せたほうがいい、ウエディングドレスくらいは着るべきだ、ちゃんとしたホテルでやるべきだ、私がウエディングドレスなら旦那さんもタキシードだ、引き菓子は引き出物は、進行は、ドレスだけでなく髪型は、髪飾りは、……。

も、もうこんなのほぼほぼ披露宴じゃないですか〜!
やだ〜〜〜!!!!!

私の中で結婚式をやらなくてもいいなあと思っていた理由が3つあります。
 ①私に結婚式願望がない
 ②お金がない
 ③ストレスを抱えたくない
なんだかんだありますが、一番は③なのです。元々ストレスに弱く体調にダイレクトに響く上、メンタル持ち、転職したばかりな上仕事内容にもストレスは多く、4月から病名が増え、その上今まで恋人だったとはいえ他人だった人間との新しい生活。それに加えて元々やらないはずだったなんちゃって披露宴の打ち合わせの数々。おまけに梅雨。
もうこんなのストレスのクインテットです。私の中で宮川彬良が激しくピアノを弾き鳴らし、いい声の人形たちが歌い踊っています。曲目は『魔王』。地獄のNHKです。もうなんかそんな気分。

以前少しお話したのですが、とにかく予定変更による計画の立て直しということが極端に苦手で(https://w-border.hateblo.jp/entry/2019/06/24/071628)、酷いときは癇癪を起こしたようになってしまうものですから、打ち合わせというのは壮絶にストレスです。しかもホテルの人だけでなく、衣装屋さん、美容室さん、母親、やってほしいといった張本人なのに無関係の体を貫いている父親、事の展開に戸惑っている旦那さん(それはそうだと思います。私だって自分ちは何もなくて、相手の家はホテルでドレスで食事とか言われたら面食らいます)、そのすべてと話をし、意図を汲み、こちらの要望(やらされているだけなので特にない)を伝え、すりあわせ、周囲の意見に振り回され、土日が潰れる。

もうめちゃくちゃにストレスです。

こんなんだったらいっそ自分たちで結婚式やりますって言えばよかった。やらされるだけのなんちゃって披露宴なんて、苦痛でしかありません。

幸い前述の通り親戚仲はとてもいいので(みんなに晴れ姿を見せればきっと喜んで祝福してくれるだろう、みんなその姿を見たがっているに違いない、親戚内で末っ子の私を今までかわいがってくれたみんなに巣立ちの喜んでほしい!)という周囲へのサービス精神・持ち前のエンターテイメント精神でなんとかモチベーションを保っていますが、ふとしたときに正気に戻ってしまいます。
私は……私は一体何を……何の為に生き……どこから来て……どこへ向かうのか……。ゴーギャンの名画みたいになってしまいなから、旦那さんがゲームをする傍ら、ひとりの布団で途方もない哲学を感じる私なのでした。



シマヨウコ